絵本の神様がいたとしたら

ラボ代表のドンハマ★は、えほんうらない☆の考案者でもありますが、結構まじめに絵本の神様は、いるんじゃないかと思っているのです。どうしようか迷っているときに、たまたま手にした絵本から大事なヒントをもらってみたり、よみきかせの会で何冊か読んでいると、まったく違う絵本なのに似たようなシーンが何度も出てきて、これは何かの啓示なのかとハッとしたりすることがあります。もし、本当に絵本の神様がいたとしたら、こんな占いをやってくれるのではないかと思い、《えほんうらない☆》を開発してみました。

何かを当てるのではないが、すっきりする

えほんうらない☆の様子

えほんうらない☆では、現在・過去・未来を映し出す3冊の絵本を絵本の神様が選び出すというしくみになっています。占いを受ける方は、それらの絵本のよみきかせを聞き、自分の内面を振り返りながら、絵本からさまざまなメッセをージを受け取ります。何かを当てるような占いではありませんが、 多くの方が気持ちがすっきりしたと感想を話されています。無料で実施していますが、有料でも受けたいと多くの方が言ってくださいます。えほんうらない☆の価値を認めていただけたのだとうれしく思っています。


[実録風]えほんうらない☆

絵本にも占いにも興味のあったアイさん(仮称)は、友人のドンハマ★がやっている「えほんうらない☆」を受けてみることにした。夕方、都内のカフェで待ち合わせ。しばし世間話をしたあと、占いがはじまった。手のひらほどの小型の絵本をテーブルに並べながら、ドンハマ★が話を始めた。

ドンハマ★

この12冊から、絵本の神様が、3冊選んでくれます。それは、アイさんが占いたいテーマの「現在・過去・未来」についての物語です。私が神様の代わりに読みますので聴いてください。そのあといろいろ質問しますので、感じたことを教えてください。話しにくいことまで無理に話す必要はありませんが、私に守秘義務はあると思っています。良ければ、占いたいテーマについて、教えてください。

アイ

わかりました。テーマですが、仕事について占ってみたいです。わたし、キャリアチェンジしようかどうか?実は、迷っているんです。

ドンハマ★

なるほど。キャリアチェンジも考えて、迷っているんですね。じゃあ、仕事をテーマに占ってみましょう。ここにトランプが12枚ありますので、思いを込めてカードを切って、絵本の上で1枚ずつ置いて行ってください。

アイ

はい、わかりました。(トランプを一枚ずつ置く)

ドンハマ★

ではまず、「現在」について神様に訊いてみましょう。今度は、私の持っている12枚のカードから、どれか1枚を引いてください。その番号と同じ番号の絵本が神様が選んだ絵本にになります。さあ、どうぞ!

レオレオニのトランプ
アイ

(ちょっと迷って無言で引く)♠7です。

ドンハマ★

ということは、この♣7の置いてある絵本になります。「三枚のカード」ですね。作者は、谷川俊太郎さんの文章で、下谷二助さんの絵ですね。これは昔話の「三枚のお札」をベースに書かれたお話みたいですね。じゃあ読んでみましょう。

フェリシモ出版 おはなしのたからばこシリーズより

笑ったりしながら、よみきかせを前のめりにきいているアイさん

ドンハマ★

はい、以上「三枚のカード」のお話でした。おしまい。さあ、いかがだったですか?

アイ

(パチパチパチパチ)
おもしろかった~。久しぶり絵本のよみきかせ聴いたんですけど、結構ドキドキしましたね。絵本って、スゴいですね。これって、最初、絵が結構コワいなあ~とか思ったんですが、奇想天外なストーリーでのめり込みました。

ドンハマ★

ありがとうございます。楽しんでもらえてうれしいです。今日は、よみきかせだけじゃなくて占いなので、これからいろいろ訊いていきますね。で、この物語は、アイさんの仕事の「現在」についてだと、神様が選んだ絵本なんですけど、何かつながるところがあるとしたら、例えばどんなところだと思いますか?

アイ

そうですね。意外性ですかね?今の仕事は、自分があんまり得意でない分野なので、最初、仕事を任されたとき、できるかな~って、かなり憂鬱になっていたことを思い出しました。でも、結果的には、1年経って、かなりクライアントからも評価いただけるくらいにはなったと思うんですね。

ドンハマ★

なるほど。自分でも意外だというご経験をされてきたんですね。そして今では周りからも評価を受けるくらいの状態になっていると。すばらしいですね。その意外性がこの話と重なるということですね。他にもありますか?

アイ

そうですね。実は、この最初に出てきた女の人。ちょっとコワい感じですけど、本当はどうなのかな?と。

ドンハマ★

というと?

アイ

これ、私のことかもって思ったんです。ここまでではないと思いますけど、最近、仕事に余裕がないので、結構、人当たりがきつかったりしているんじゃないかと…。ちょっと気になって…。

ドンハマ★

なるほど、最近余裕がないので、ついつい人当たりがきついんじゃないかと気になっているんですね。いつもは笑っているアイさんのイメージからするとちょっと意外かもしれない…。

アイ

やっぱりそうですよね。意外ですよね。

ドンハマ★

まあ、そうですね。その余裕がないというところとキャリアチェンジしようかと思っているというところとかは、やはりつながっている感じなんですかね?

アイ

そうですね。やっぱり、かなりつながってますね。

ドンハマ★

そうですか。わかりました。他にも何か気になったことありますか…。

アイ

いや~そんなところですね。

ドンハマ★

そうですか。わかりました。じゃあ、次に2冊目に行ってもいいですか?今度は、アイさんのお仕事の「過去」について、神様が絵本を選びますね。じゃあ、またこの中から1枚カードを取ってください。

アイ

はい、わかりました。じゃあ今度はこれ。

こうやって、1冊目と同様に、2冊目(過去)、そして3冊目(未来)と選び、ドンハマ★は、それぞれの絵本をよみきかせをした後に、アイさんの仕事についての考えを訊いていった。アイさんは、1冊目以上に2冊目、そして3冊目になるにつれて気持ちも盛り上がったようで、最後には、自分が今一番実現したいと思っている夢とその実現を阻んでいる壁についても話をしてくれました。

ドンハマ★

アイさん、いろいろ聴かせていただき、ありがとうございました。ここまでは、絵本の神様が、現在・過去・未来について、絵本でいろいろ教えてくれたわけですけれども、アイさん自身、できれば実現したい夢があるわけじゃないですか?一方、いろいろ壁とか思い通りいかない部分もあるわけですけど、自分でできる次の一歩があるとしたら何でしょう?知りたくないですか?

アイ

(目をか輝かせて)そんなことがわかるんですか?

ドンハマ★

はい、わかるんですよ~。

ぜひ知りたいという彼女に、ドンハマ★は、ある小道具を取り出した。「これは、絵本の神様の友だちで〇%♥◇と言います。この〇%♥◇は、アイさんが自分でできる次の一歩のヒントをくれます。この中から1個取り出して、投げてみてください」と言った。促されるまま、彼女が投げた〇%♥◇には、何かが描かれていた。そして彼女は、その描かれている事柄からひとつのメッセージを受け取ったのだった。そのメッセージは彼女の気持ちを一層前向きにさせるものであった。こうやって約1時間にわたるえほんうらない☆は、幕を閉じたのであった。アイさんの表情は、最初よりも晴れ晴れしているように見えた。(了)


えほんうらない☆ご体験者の声

鈴木繭子さん

(2019/11月ご体験)

選ばれた3冊の絵本と

【プロフィール】

介護業界に携わりながら、休日は食を囲んだ人との繋がりを持つことで心、体、気持ちが豊かになれるような時間作りをしています。 趣味は箱根駅伝観戦と歩行禅。 特技は味噌作り。

私らしさとは? 自分の価値観と周りの期待にズレを感じつつ、周りに合わせては疲れていた頃、えほんうらない☆と出会いました。 過去、現在、未来それぞれの本についてどう感じたか?自分にベクトルを向けて感じたままを言葉にしていたとき、大切に思っていること、大事にしたいことをはっきりと捉えることができました。 そして、周りに何を言われようと、自分にとって大切な声を心に留めよう、私は私、やりたいことをやるのが私らしいと確信し、無駄に背負っていた「良い人」を演じる自分を断捨離。 隙間を作って余裕を持った心が真っ先に求めたのは、大好きなパリ&デンマークへ行くこと。 限られた休みだけど行けないことはない! 行きたいところはたくさんあるけど、行けなかったらまた行けば良い! そんな軽い心でまず決めたパリ旅行。 行って経験したことで、新たな思考、感情、気づきが生まれ、さらに心にゆとりができました。 そして今は人、もの、出来事の見方が変わり、よりワクワクが溢れる時間を過ごせています。 あのタイミングでえほんうらない☆に出会わなかったら、今も他者の言葉に疑問を感じながらも、やってみようか…と本音で自分と向き合えない自分のままだったと思います。 えほんうらない☆に出会えたことに本当に感謝しています。

2020年2月初旬に、パリへひとり旅に行かれた鈴木さんの後日談ですが、知人から「あなたの表面しか見れてなかった。やるじゃない!」と言われたそうです。これでまた新たにチャレンジしたいことが増えたそうです。 うれしい話ですね。(ドンハマ★)


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